【TOKO CLUB EVENTS】「薪窯で焼く花器づくり」を開催いたしました。
第10回 近藤康弘展の開催に伴い、「TOKO CLUB EVENTS|薪窯で焼く花器づくり」を7月1日(土)、7月3日(月)の2日開催し、16名の会員の皆様にご参加をいただきました。
今回のイベントはTOKO CLUB EVENTSで初めて陶器作家さんの工房で開催をいたしました。
近藤康弘さんの益子町内の工房で手びねりの花器づくりを行いました。
まず、花器のイメージを膨らませるために、工房近くの野山で草花の採取を行いました。
両日とも天気に恵まれ、鳥の鳴き声を聞きながら、気持ちの良い緑道での森林浴。
夜になるとホタルも見られることがあったほど、自然豊かな森林で様々な珍しい草花などを愉しみました。
工房に戻り、採取した草花をインスピレーションで生けていきます。
自分の感性で生ける花々は十人十色。
普段から生花を嗜む近藤さんだからこその体験となりました。
近藤さんの薪窯を説明いただきました。
火・木・風・水といった自然と向き合い、試行錯誤されながら、薪窯に挑戦されています。
様々な陶芸体験がありますが、薪窯で焚く陶芸体験はあまりないのではないでしょうか。
TOKO CLUBならではのイベントだと感じています。
生花と窯の特性を知ってイメージを固め、花器づくりに移ります。
近藤さんから手びねりでの制作のポイントをご説明いただき、早速土に触れていきます。
手びねりだからこその感性が個性として器に表れます。
筒、壺、水盤、深鉢、楕円鉢、扁壺など、ご参加の皆様の作品は同じ形だけでなく、似た形もありませんでした。
成形が終わったあとは、釉薬の希望を指定いただきました。
薪窯での焼成は意図的にコントロールすることが難しくなります。窯を開けてみなければわからない。それも大きな個性として捉えていただければと。。。
釉薬の色から、釉薬を施さない焼締めまで、様々なご要望を伺いました。
最後は近藤さんの器でお茶とお菓子をいただき、談笑の時間となりました。
ワークショプの始まりの挨拶で、近藤さんから「健康的な生活」という言葉がありました。
「自分は健康的な生活を目指しています。約2年前に現在の工房に移り、少しずつ 少しずつ健康的な生活に近づいている気がします。それはもしかすると、現代の生活とは少しだけ違ったものかもしれません。何か少しでも感じて頂けたらとても嬉しいです。」※中略
花器づくりのワークショップだけでなく、近藤さんの陶器作家としての生活の一面も垣間見え、一味違った陶芸イベントとなりました。